アフリカンプリントの裏側 柄に込められた意味 Vol.2

こんにちは。
RICCI EVERYDAY The Hill （代官山直営店舗）メンバーの近藤です。

今回は、アフリカンプリントの柄に込められた意味の第2段をお届けします！
昨年12月に公開した第1弾はこちらからご覧いただけます。

アフリカンプリントと言えば、言わずもがな、その鮮やかでパワフルな色味とデザインが目を引きますが、柄一つ一つに意味が込められていることをご存知ですか？
ということで、本日は新たに4つの柄の意味をご紹介していきたいと思います。

1. 【ホースホース】
今にも布地から飛び出してきそうなほど躍動感あふれるホースホース柄。
「自分は他の誰よりも早く走ること」の意味が込められています。

ライバルに負けない！という気持ちはライバルを意識している自分自身に負けない！ということの裏返しかもしれません。
軽やかなホースのステップに気分が上がること間違いなしです！


2. 【視線】
はじめてこの [視線] 柄を目にした時、これは何の柄なんだろうと思い巡らせていました。
こちらのメイン柄は、「目（＝Eye）」です。

もともとことわざとして、「your eyes can see, but your mouth cannot （あなたの目は見ることができる。だがあなたの口は言葉にすることがない）」という謂れがあります。
つまり、「たとえ何かしらの問題をはっきり見たとしても、そのいくつかの問題は公に話題にするべきではない。」

少し複雑かもしれませんね...！
目で見ることと、見たことを実際に言葉にすることとでは、環境や他者に与える影響力に違いがあることを表現している柄なのかもしれません。
こちら以外にも、「Eye of God」（＝神の目）という意味も含まれています。


3. 【ウェーブ】
続いてはウェーブ柄のご紹介です。
この柄は、主に自然（=Nature）と関係しています。ウェーブは砂地が波打っている様子をイメージしたものだそう。こうした自然環境がもたらす模様に着目した柄の意味が生まれており、柄の一つ一つが私たちが生きる環境にも関連していることが分かります。



4. 【ペイズリー】
ザクロやマンゴーなどの果実から、ゾウリムシやミドリムシなどの微生物まで、様々なイメージを形取ったとされているペイズリーのテーマはずばり「生命力」。
1年を通して枯れることのない、糸杉などをイメージしています。日本語では勾玉（まがたま）模様とも言われるそうで、こちらの名称のほうがイメージが湧きやすいのではないでしょうか。

そもそものペイズリーの起源はイランとされ、イランのカミール地方にてショールが織られたことから「カミール紋様」とも呼ばれていたとのこと。スコットランド、ペイズリー市で19世紀頃にカミール紋様のショールが生産されていたことから「ペイズリー」の名がもたらされたそうです。アフリカの地における起源だけではなく、世界各地にルーツがあるのもアフリカンプリントの特徴ですね。

いかがでしたでしょうか。
私にとっても、とても馴染みある4柄ですが、
「この柄は、こういう意味だったのか」を知るだけでも柄に対する印象が変わるなあと改めて感じました。
柄の意味・誕生までのルーツを知ることで、少しでも新たにそばに置きたい「お気に入り」や「好き」を見つけていただけたらう嬉しく思います！

【出典】
・https://oliveankara.com/pages/ankara-fabrics-stories
・http://www.ourense.co.jp/blog/2017/04/続・アフリカンプリント柄の意味～eye～.html
・https://www.contemporary-african-art.com/african-patterns.html
・https://katikati-kanga.com/blog/62425.html
・http://www.enji-wu.com/?p=11599

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