アフリカンプリントの裏側 柄に込められた意味 Vol.4
こんにちは。RICCI EVERYDAYの鷲田です。
とうとう梅雨入りが発表されましたね…。
どんよりとした天気だと気分も沈みがちになってしまう、そんなことも多いのではないでしょうか?
そんな時こそカラフルでパワフルなアフリカンプリントを見て、気持ちを上げていきたいものです。
私は写真立てにアフリカンプリントを入れて部屋に飾っているのですが、
ふとした瞬間にみると自然とやる気が出て、よいリフレッシュになっています!
柄や色自体ですでに私たちに癒しや元気を与えてくれるアフリカンプリントですが、それらが表す意味を知るとさらに布への愛着が増すこと間違いなしだと思います!
最後まで読んでいただけると嬉しいです。
1.ボタニカル
2.海に漂う真珠
3.腕時計
4.おわりに
1.ボタニカル
アフリカンプリントのデザインの中には、インドネシア由来のものも多くあります。
特に初期のワックスプリントは、インドネシアのジャワ島から来たモチーフを元にして作られたそうです。
このボタニカルのようなたくさんの花や茎、ツタなどを組み合わせたものはインドネシアの原案から発展したもので、長い間人々の間で人気の柄です。
ボタニカルは「生命の木」とも呼ばれるそうです。
そう言われて見てみると、植物たちの生命力を布から感じるような気がしますね!
2.海に漂う真珠
アフリカンプリントは、女性のメッセージを伝える役割も果たしてきました。
彼女たちの思いを代弁し、愛情表現を伝える武器でもあるのです。
この海に漂う真珠は、「若者」「意中の相手」「従順な男性」を意味していると言われています。
「ジェニート」と名付けられているそうです。
また、写真はないですが、ハートの柄で素直に愛を伝えたり、開いている鳥かごから鳥が飛び出している柄では「あなたが出て行けば、私も出て行くわ」と警戒心を伝えたりと様々な意味がこめられています。
布の柄で愛情表現をするのは興味深いものがありますね!気になる相手がいたら、ついつい身につけている柄をチェックしてしまいそうです。
3.腕時計
アフリカンプリントでは、アクセサリーや装飾品などがモチーフの柄も多く見られます。
これらは欧米の影響が強いと言われています。
高度サービス産業で働く女性たちが、色あざやかな服と豪華なアクセサリーを身に付けるようになるにつれて、アフリカンプリントでもそういった柄が採用され、「社会的成功」を意味するようになりました。
また、女性用だけでなく、男性用の装飾品もアフリカンプリントの柄として頻繁に使われています。
写真のような腕時計やベルト、ネクタイなどおしゃれな男性に必須アイテムや富を象徴するようなアクセサリーが多いのが特徴と言えます。
モチーフが男性用のアクセサリーだとしても、そのアフリカンプリントは決して男性用ということはなく、性別関係なく使っているそうですよ。
自分が身につけている装飾品を布の柄にするというアイディア自体が斬新で、なかなか思いつかないなぁと感じます!
4.おわりに
アフリカンプリントの裏側、柄に込められた意味 Vol.4いかがでしたでしょうか?
今回は珍しい柄も取り上げてみました。
その柄が表す意味だけでなく、その柄ができた経緯も柄それぞれで面白いなと感じていただけたら幸いです!
アフリカンプリントは深いですね!自分で柄を見ながら、これはこんな意味かもしれないと考えるのもまた楽しいかもしれません。
【出典】
アンヌ・グロフィレー著・ダコスタ吉村花子訳(2019)「ワックスプリント 世界を旅したアフリカ布の歴史と特色」図書印刷株式会社.
https://www.vogue.co.uk/gallery/eight-stories-behind-traditional-african-wax-prints