2021 年 3月 29 日
バーククロスバッグ開発日記 Vol.1
こんにちは。
RICCI EVERYDAYの仲本千津です。
先日の「世界はほしいモノにあふれてる」で紹介された人類最古の布、バーククロス。
鈴木亮平さんをすっぽり包んでしまうほどの大きさで、驚いた方も多いのではないかと思います。
鈴木亮平さんをすっぽり包んでしまうほどの大きさで、驚いた方も多いのではないかと思います。
RICCI EVERYDAYでは、今回このバーククロスをメイン素材として採用したバッグのデザインを進めることにしました。
それは、バーククロスがサステイナブルな素材であり、今後もしかしたら、ファッションのメインストリームを変えてしまうほどの可能性を持っているかもしれないからです。
公開記事である「ファッション業界のサステナブルな取り組み」の中でもご紹介した通り、現在世界中でレザーに代わる素材の開発が進んでいます。
例えばパイナップルの葉っぱを使ったPinatexやリンゴの皮を使ったSAMARAなどです。その他にも、キノコをベースにしたものなど、植物由来の様々なレザー代替素材が開発されています。
ではなぜ今、このような素材が生み出されているかといえば、一つには動物の毛皮にまつわる問題が可視化されたことが挙げられます。GUCCIなどのハイブランドが、毛皮の使用をやめましたのも記憶に新しいことでしょう。
もう一つは、牛や豚などの家畜を飼うことで環境に負荷を与えてしまうことが指摘されていることが影響しています。とはいえ現代の生活から、完全に家畜を取り除くのは難しいので、極度な依存を避け、代替素材とのバランスをとれるといいのではないかと考えています。
例えばパイナップルの葉っぱを使ったPinatexやリンゴの皮を使ったSAMARAなどです。その他にも、キノコをベースにしたものなど、植物由来の様々なレザー代替素材が開発されています。
ではなぜ今、このような素材が生み出されているかといえば、一つには動物の毛皮にまつわる問題が可視化されたことが挙げられます。GUCCIなどのハイブランドが、毛皮の使用をやめましたのも記憶に新しいことでしょう。
もう一つは、牛や豚などの家畜を飼うことで環境に負荷を与えてしまうことが指摘されていることが影響しています。とはいえ現代の生活から、完全に家畜を取り除くのは難しいので、極度な依存を避け、代替素材とのバランスをとれるといいのではないかと考えています。
私はバーククロスを見た瞬間、レザーの代替素材になりうる可能性を感じました。
生産工程の中で自然に変色して生み出されたナチュラルな色や、ざらつく質感が、レザーのスエードのように感じられました。
ただ、現在ウガンダのローカルマーケットに出回っているバーククロスをそのまま使うことは難しいと思います。よくよく見ると、穴が空いていたり、薄さが均一でなかったりなど、まだまだ荒削りで、生産過程の中で解決すべき課題はいくつもあるなぁというのが第一印象です。だからこそ、俄然燃える私です(笑)。
伝統的に使われてきた素材に、新たな息を吹き込み、素材の魅力に光を当てるのが自分の役割だと思っています。生産過程に入り込み、伝統を壊さず少しずつチューニングして、より高品質なバーククロスを生産していくところからスタートしようと思います。
加えて、今回デザインするバッグはバーククロスだけでなく、ウガンダの職人技が光る他の素材も使用しながら、ALL UGANDA(オールウガンダ)の魅力を放つバッグにしていきたいと考えています。
牛の角やコットン100%の伝統織物などを取り入れていく予定です。
お披露目時期はだいたい8月頃!?(おしりを決めておいたほうが仕事が捗るので笑)を目標に、準備を進めていきます。
バーククロスバッグができるまでの模様を、少しでも皆さんと共有できたらと思い、この連載コラムをスタートします。
ウガンダで今後巻き起こるであろう、すったもんだも含めて、楽しんでいただけたら嬉しいです。
次回はバーククロスの歴史に触れたいと思います。