私を輝かせて、元気にしてくれる場所 ~RICCI EVERYDAY 共同創業者 仲本律枝~
こんにちは。
RICCI EVERYDAY The Hill(代官山直営店舗)メンバーの近藤陽香です。
秋の匂いが本格的に感じられる季節になってきました。朝晩は肌寒く感じるほど気温が下がり、日の入る時間も短くなってきましたね。季節の変わり目、体調に気をつけて、お洋服や食べ物、趣味などを楽しみたく思うこの頃です。
さて、今回は、RICCI EVERYDAY共同創業者、仲本律枝のエンパワメント・ストーリーをご紹介します。昨年インタビューをさせていただき、とても中身の濃いお話をしてくださったことが思い出されます。こちらのエンパワメント・ストーリーは店頭にも記事が設置されていますので、ご来店の際は、ぜひご覧ください。
「私を輝かせて、元気にしてくれる場所」
ブランド設立から5年、直営店舗オープンから1年が経つ今年。
アケロシリーズをはじめとして、色鮮やかなアフリカンプリントで一点一点丁寧に製作されたRICCI EVERYDAYの商品が、お客様とスタッフの心を掴んできた。
仲本律枝は、主婦という立場からビジネスに携わるスタッフとして、店舗のみならず全国のポップアップストアやオンラインの業務に取り組む。ビジネスの世界に飛び込む決断をした時に不安な気持ちを感じなかったという。RICCI EVERYDAYの存在をより多くの方に知ってもらうためには、商品を手にとってもらうためには、自分に何ができるか。常にそのことを考えて走り続けてきた4年半だった。
・ 娘であり、共同創業者である千津への思い
「幼少期から物事の中心にいる存在でした。ピアノの伴奏を担当したり、みんなを笑顔にしたり。家族の中では、長女ということもあり、妹たちのお世話もしたり、絵本の読み聞かせもしたりしていました。」
高校生の時に、国連難民高等弁務官であった緒方貞子さんを知り、国際協力の道に関心を抱かれた千津。その時の様子を、律枝はこのように語った。
「(緒方さんの存在を知った時)家に帰ってきて、こんなすごい人がいるんだよ〜と話していました。私の母と同い年だったということもあり、何でこんなにも違うの、と言ったときには、笑ってしまいました。」
仲本家の方針は、みんなに平等に教育の機会を提供すること。
だから千津一人のためにお金をかけることは出来ない、という気持ちだった。そうした中、(大学院に進学することになった時)千津が父親に対して「自分に投資をしてくれ」と言ったという。
幼少期から自分のことは自分で決めていたという千津。この言葉の裏側にも彼女が下した決断があり、それに対する本気が伝わってきた、ということだ。
学生時代、勉強やプライベートについて多くを語らず、日々勉強に励まれていた千津。心配の気持ちがなかったことも、この決断を信じることに繋がったのではないだろうか。
・RICCI EVERYDAYへの思い
直営店舗は、外観からもその華やかな様子が一際目を引く。来店されるお客様の、息を呑まれるような表情で店内を見回す姿が印象的だ。
世界中の女性が自らのポテンシャルに気づき、意志と誇りをもって生きる世界を実現することを目指しているRICCI EVERYDAY。そして今年8月26日には、リブランディングを行い、「"好ましい"より、"好き"を。」というブランドメッセージを発信している。
「周りからどう思われるか」ではなく「自分らしさ」そのものである"好き"という気持ちをもっともっと前に。もっと誇りをもって。このような想いが込められている。
設立する前は、主婦としての日々を過ごしていた。そのような中、千津がウガンダで出会った女性達の様子を目にし、ビジネスを通して雇用を提供するというビジョンを共有された。
「ウガンダにあるカラフルなプリント生地の存在に気づいた反面、現地のシングルマザーが直面している現実を知り、電話越しにアフリカンプリントでバッグを製作することを話し合ったのです。私自身、不安や失敗したらどうしようという感覚はなく、ワクワクする気持ちが強かった。(今の仕事に携わる前も)PTAの役割を担当したり、もの作りや家事が好きで販売の経験もあった。本格的なビジネスに携わったことがなかったので、良い意味で知らないからこそやってみる!という気持ちだった。不安はなく、知らない世界だから新鮮なこととして受け止めたんです。ワクワクする気持ちの方が強かったです。」
直営店舗オープンやマスメディアでの放送、各メディア紙への掲載など、多くのお客様にRICCI EVERYDAYの存在が知られている現在。変化を遂げるにあたって、気持ちの面でも変化が生まれてきた。
「店舗を構え、在庫を抱えた時に、当初から行なっているポップアップの時とは違う気持ちが芽生えました。特に一番不安だったのは、番組の放送予定日程が延びて、このまま放送されなかったら、というワーストケースが浮かんだ時。お客様が店舗にご来店される以前の問題として、商品が残ってしまうことに大きな不安がありました。」
直営店舗、ポップアップ、オンラインストアと多方面で商品展開している現在。コロナの感染が拡大する前は、律枝は店舗スタッフとして、ポップアップスタッフとして全国を飛び回ることが多かった。
「ポップアップでは、ウガンダの話や、バッグの意味、ブランドの意味を伝えます。お客様と関わる場であり、2回目以降も来店したい、という気持ちになれるよう接客する場です。直営店舗は、RICCI EVERYDAYの存在をより深く、多面的に知っていただくための仕掛け。商品を売るだけの場所ではなく、何かプラスアルファを持ち帰ってもらいたいという気持ちです。」
「商売を忙しいときにどれだけ頑張れるか、暇なときにどれだけ我慢できるか」
実家が商いを営んでいたことから、この言葉を律枝の母から教わったそうだ。
専業主婦の時期もRICCI EVERYDAYに携わる時期も、どちらも楽しいと言う律枝。自身が好きなことと、RICCI EVERYDAYの仕事がピタリとハマる瞬間もあれば、葛藤が生まれる瞬間もある。
「家事と仕事への葛藤は今でもあります。夫の母が現在介護施設で生活をしていて、本当は毎日でも顔を出してあげたい気持ちがある。朝起きた瞬間、どちらに行こうかと迷ってしまう瞬間もあります。それでも仕事に行かなければならない。お義母さんが長らくサポートしてくれていたこともあり、恩返しがしたい。RICCI EVERYDAYも好きですし、私自身が辛かったとき、千津もたくさんサポートしてくれました。お店に対しても千津に対しても、恩返しがしたい気持ちがあります。」
・今後への思い
2017年には待望のウガンダへ訪れた。
直営工房で働いているスタッフが、とても楽しそうに働いていたのが印象的だった。また手前味噌だが、千津の凄さや、よくやってくれたな、という気持ちになったという。そして実際に現地へ向かって、バッグを売る側としての責任を感じた。
「売らなければ現地の人たちをサポートすることは出来ませんから。(ウガンダからのにもるの)箱を開けた瞬間に商品をどのように売ろうかと考えます。」
「現地に行かないで物事を発言することは教科書レベル」
現地に行ったからこそ感じることなのではないだろうか。
RICCI EVERYDAYの仕事を通して、出来ないことが出来るようになり、違う自分に出会うことができた。
「一度失敗したとしても、同じ失敗はしないように」のモットーを掲げ、日々それを体現する律枝にとって、RICCI EVERYDAYは「私を輝かせて、元気にしてくれる場所」だ。
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スタッフは検温の実施および、マスク着用の上みなさまをお迎えいたします。
ご来店いただいた際には、ドア付近にあるアルコールジェルでの消毒にご協力お願いいたします。
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