「やりたいと思うということは実現できるということ」-コラム運用担当 髙井菜穂子-
こんにちは。
RICCI EVERYDAYの高槻です。
今回の「私が一歩踏み出したとき」の主人公はRICCI EVERYDAY The Hill(代官山直営店舗)のメンバーであり、主にコラムの運用に携わる髙井菜穂子さんです。
髙井さんは、私と偶然にも家が近く、また、「レゲトン」と呼ばれるラテンアメリカの音楽が好きという共通点もあり、初めてお話した際は驚きました。
また、RICCI EVERYDAYで働く前は小学校の教員として働いていたという多彩な経験をもつ髙井さんの話は面白く興味深いです。
今回のコラムを通じて、髙井さんのライフストーリーや、今後の展望などをお伝えできたらと思います。
1.RICCI EVERYDAYを知ったきっかけ
2.教員としての生活と、国際協力への想い
3.コロンビアでの生活
4.人生の分岐点-大学院へ
5.将来の展望
1.RICCI EVERYDAYを知ったきっかけ
元々アフリカンプリントが好きだったという髙井さん。アフリカンプリントの雑貨を探す中でRICCI EVERYDAYを知ったそうです。
「大学院へ通う傍ら、ソーシャルビジネスやNGOに関わってみたいという気持ちがありました。そのようなタイミングで、RICCI EVERYDAYがインスタグラムでインターンを募集しているのを発見し、応募しました。」
2.教員としての生活と、国際協力への想い
髙井さんは、大学院に入る前は小学校で教鞭を取っていました。
「学校の先生になろうと思ったきっかけは、国際協力への想いからでした。高校生のころから青年海外協力隊に興味があり、教員なら仕事を辞める必要がないと思い、地元の教育大学へ進みました。」
「今振り返ってみると、学校の運営や教育研究など大変なことはたくさんありましたが、子供たちと過ごした時間はとても楽しかったです。」
そして、教師として5年が経った頃に参加したJICAの教師海外研修が、青年海外協力隊への想いをより強いものにしました。
「教師海外研修では、ガーナへ約10日間行きました。そこで、青年海外協力隊員として派遣されていた方と出会い「すぐに私も行かなきゃ!」と思わされました。」
(ガーナの伝統料理“フフ”。訪問先でおもてなしを受ける時は毎回これでした!手で食べます。)
そして、帰国後に休職し、青年海外協力隊員としてラテンアメリカに位置する、コロンビアへ二年間派遣されることとなりました。
3.コロンビアでの生活
コロンビアと聞いたら、みなさんはどのようなイメージをお持ちでしょうか?
コロンビアは、首都をボゴタに置く南米の北西部に位置する国です。
「コロンビアの魅力は様々な地形が混在しているところです。砂漠地帯があったり、ボゴタのように標高が3,000m近いところがあったり、アマゾンの近くには固有の生物がいたりするので全く飽きません!」
(プロビデンシア島というカリブ海に浮かぶ島。のどかな島で、海に潜ればすぐそこでウミガメが見れます!)
(バリチャラというノスタルジックな石畳の、美しい街並みが印象的な山間の村。ハリウッド映画のロケ地に使われたこともあるそう!)
(ラ・グアヒラという南米最北端の地“プンタ・ガジーナス”があり、周辺は砂漠です。まるで世界の果てに来てしまったかのような景色が広がります。)
青年海外協力隊としてどのような生活を送っていたのでしょうか。
「コロンビアでは、小学校で算数を教えたり、現地の先生と共同で教科書作りのプロジェクトを進めていました。最初はスペイン語がうまく通じず、コミュニケーションが難しいことも多くありました。」
(現地の小学校で算数の授業をしている様子。教具が学校にない場合は手作りします。)
(現地の教員向け研修で掛け算や割り算、体積、円周率などの概念や教具の使い方についてレクチャーしている様子)
「コロンビアの小学校は日本とは全く違い、刺激的でした。例えば、授業中にお菓子を食べたりジュースを飲んだりする子もいたし、授業を早めに切り上げて自習に切り替える先生もいました(笑)生徒にとっても、先生にとってもストレスにならなさそうなラフなスタイルでした。」
(同僚として働いた現地の先生たちと。みんなとても明るくて、毎日元気をもらえました。今でも友達です!)
(ディスコテカという日本のクラブのようなところでは、老若男女が集まりサルサを踊ります。友達同士でお酒を飲みながら楽しむのが一般的。)
また、滞在中はコロンビアの工芸品も買い集めたとのこと。
「モチーラという、先住民によって作られる伝統的なショルダーバッグが好きです。「フェリア」と呼ばれる現地のマーケットをよく散策していました。」
(コロンビア滞在中に買い集めたモチーラ。カラフルな色使いが特徴です)
4.大学院での学び
二年の時を経て、コロンビアから帰国した髙井さん。復職し、教員として働きながら今後の進路について悩む時期でもありました。
「人生の分岐点でした。国際協力分野で働きたいという想いは強くなり、転職も視野に入れました。一方で、今まで子供たちに教えてきた経験から「自分も学びたい」という風に思うようになりました。」
そこで、仕事を退職し、受験を決断。今現在は大学院で「ラテンアメリカ社会」と「教育」をテーマに研究をすすめています。
5.将来の展望
“Querer es Poder” (やりたいと思うことは実現できるということ)
これは、コロンビアへ行く前にスペイン語の先生がかけてくれた言葉だそうです。
「この言葉を聞いてから、やりたいと思うことには積極的にチャレンジするようになりました。」
「インターンをしたきっかけの一つに、RICCI EVERYDAYのようにエスニックなものを扱うビジネスに今後挑戦できたら面白そうだなという想いがありました。」
「一方で、業務に携わる中で、ビジネスを始めるのは簡単だけれど、続けるのは大変なんだなと身に染みて感じています。」
「今後の展望としては、今現在自分が関わっている、教育分野や、ラテンアメリカ、ファッションや工芸品などが全部つながれば良いなと思っています。」
今回の「私が一歩踏み出したとき」はいかがでしたか?次回のコラムではそんな髙井さんの鞄の中身を紹介する予定です♪
ぜひチェックしてくださいね。
髙井さん、インタビューにご協力いただきありがとうございました。