2021年のRICCI EVERYDAYを振り返ります
皆さん、こんばんは。RICCI EVERYDAY代表の仲本千津です。
ついに2021年の大晦日になってしまいました。正直言って、あっという間すぎて大晦日だという実感が全くありません。一年があっという間すぎますね…皆さんはどんな時間をお過ごしでしょうか。今年は昨年我慢した分、ご実家に帰省されている方も多いかもしれないですね。
2021年も昨年と同様、激動な年でした。新型コロナウィルスの影響は相変わらず受けつつ(ウガンダで2度目のロックダウンが6〜7月に発令されたり、日本はデルタ株蔓延による緊急事態宣言が延長されたりするなど)、加えて1月の大統領選挙の混乱やウガンダの工房の経営上の課題が生じるなど、なかなか大変な一年だったなと、振り返りながら感じています。
このような状況でも現地の人たちは前を向いて生きているわけですが、所々で「仕事がない」「生活をしていくことが厳しい」などの言葉を聞く機会も増えてきました。特にクラフト(工芸品)を作る人たちが大きな影響を受けているように思います。バイヤーである外国人の往来が途絶えてしまっているので、商品を売る場所がなく、クリエイティブ活動ができていないのです。
これを受けて、私たちが日本のお客さまに商品を紹介することで、彼らのクリエイティブ活動を続けられるようにしようとスタートしたSelected by Cも、回を重ねるごとに楽しみしてくださる方々が増え、私も毎回張り切って買い付けをしています。
また現地の作り手と一緒にデザインをして、商品作りができないかと模索する中で、ウガンダの素材の新たな魅力に気付かされたことも、良い収穫でした。バーククロスという1,000年ほど前からウガンダの王国で生産されてきた人類最古の布や、紙を一枚ずつ切って一つ一つ成形してできたペーパービーズ、そして機織り機で一糸一糸織りあげていく伝統布キコイなど、昨今声高に叫ばれているサステナビリティの文脈にも沿った素敵な素材に出会うことができました。そしてこれまでアフリカンプリント一色だったRICCI EVERYDAYが、新たな素材を使用して果敢にデザイン開発に取り組めたのも、素材のことをよく知る現地のクリエイターたちがいてくれたからであり、今後のブランドの方向性を見出すこともできたように思います。
来年も現地のクリエイターたちとコラボしながら、より多くの商品を生み出し、日本にいる皆さんにウガンダの伝統工芸の良さを伝えていけたらと考えています。そしてこれまでウガンダの観光といえばゴリラ一色だったところに、伝統工芸が一つ観光資源として確立されるように、産業を支えていくエコシステムを作ることができたらいいなと考えています。詳しくはまた来年、書きますね。
2021年も大変お世話になりました。私がこのように挑戦を続けていけるのも、応援してくれる皆さんがいてこそです。皆さんの期待に応えられるよう、また来年も楽しくウガンダと日本を往復する日々を送りたいと思います。
引き続き2022年も、RICCI EVERYDAYをご愛顧いただきますよう、どうぞよろしくお願いいたします。
良いお年をお迎えください。
RICCI EVERYDAY代表
仲本千津