世界環境デーに考えたいこと

皆さん、こんにちは。RICCI EVERYDAYの仲本千津です。

6月5日は世界環境デーでしたね。私たちRICCI EVERYDAYも、生産から販売の現場すべてにおいて、環境負荷を軽減することを大事なゴールの一つとして掲げてきました。



RICCI EVERYDAYの設立当初は、まずは魅力的な商品を作り、女性たちの働く環境をより良いものにしていくことを優先的に行ってきました。しかしいつしかそれだけでは十分ではないことに気づきました。仮に女性たちが安心して長く働ける環境を築いたとしても、使用する素材が作られる過程の中で、誰かが傷ついたり環境に悪影響があるのだとすれば、それを無視することはせず、少しずつでも改善する努力をしていくべきだと考えるようになりました。


そして今、私たちが環境負荷を軽減するために取り組んでいることは以下のことです。

  • 商品製作のメインで使用するアフリカンプリントは、ガーナ共和国にある、とある工場で作られたものを採用しています。通常布の染色には多くの化学薬品を使用しますが、ここの工場では最新鋭の浄水設備を整え、なおかつ浄化された水を再度布の染色に再利用しているのです。
  • 生産の過程で出たハギレは、他のデザインに活用したり、店舗のショッパーの持ち手にしたり、ディスプレイ用のポップ作りに活かしたり、さまざまな形でアップサイクルしています。
  • お客さまにお届けできる最適な数量の商品を使用し、商品の廃棄は一切していません。
  • お客さまのご希望に応じて、「エコ包装」を提供しています。こちらは不要な包装を省き、なるべくゴミを減らしていきたいという想いから開始しました。


 

上記に加え、今年から新たなプロジェクトをスタートさせていく予定です。何度かコラムの中でもお話している、存在こそがサステナブルな「バーククロス」を使い、職人さんたちとともに商品化する取組みです。「バーククロス」とは、ムトゥバの木から取れる木の皮を、布のように薄く伸ばした素材。ちなみになぜサステナブルかというと、バーククロスを作るために木の皮をはいだとしても、適切な処理をすれば約1年後には、木の表面に頑丈な皮が再生されるためです。そして職人さんが丁寧に木から剥ぎ、皮をゆで、ハンマーで薄く伸ばしていく長年培われた営みと技術は、世界無形遺産にも登録されています。


 

私たちは、自分たちのものづくりのスタート地点を、この素材が作られる現場までさかのぼっていきたいと考えています。そして、素材開発→商品製作→販売まで全てのサプライチェーンを、よりサステナブルな方向にチューニングするという意味で、画期的な取組みになりそうだとワクワクしています。まだスタートしたばかりで、どうなるか分かりませんが、ぜひこの続きは別途ご報告させてください。


世界環境デーに際し、皆さんは何を考えるでしょうか。まずは自分ごととして考えてみることからでしょうか。何か行動にうつされた方がいたら、ぜひ教えてくださいね。