“関心の入り口”としてのウガンダアイテム~国際フレンドシップデーに向けてRICCI EVERYDAYができることをインターン生がディスカッションしてみた~
こんにちは。RICCI EVERYDAYスタッフの石井です。
みなさん、「国際フレンドシップデー」をご存じですか?
国際フレンドシップデーは、「国や文化を超えた友情が、世界平和を促進し、コミュニティ同士を結びつけることを再認識する日」として毎年7月30日に定められています。
今回は、国際フレンドシップデーの目標達成に向けてRICCI EVERYDAYができることは何か、インターン生がディスカッションを行いました。
RICCI EVERYDAYの取り組みやインターン生の想いを知っていただくだけでなく、みなさん自身が自分にできることは何かを考えるきっかけになれば幸いです!
また、ディスカッションではフレンドシップデーについてだけでなく、インターンを始めたきっかけややりがいについても話しているので、RICCI EVERYDAYでのインターンに興味がある学生さんは、ぜひ参考にしてください♪
- ディスカッションのメンバー -
①朝川
・大学3年生
・主専攻として国際協力、副専攻としてアフリカを研究。子どもの人権に興味がある。
・ギターサークルと難民2世の学習支援団体に所属。
②結城
・大学2年生
・国際日本学部に所属し、幅広く英語、ツーリズム、ダイバーシティ、東アジア、アフリカ、欧州、日本の文化やメディアなどを学ぶ。
・国際学生NPOのインターン、日アセ台湾次世代交流フォーラム、世界中の子供達とステージをつくる団体、TICADのアフリカ開発会議のユース枠などに参加。
③石井
・大学3年生
・国際関係・国際法を専攻し、幅広く勉強中。
・東南アジアの国際協力系学生団体や模擬国連に所属してきた。
- ディスカッション -
RICCI EVERYDAYでのインターンを始めたきっかけ
石井:本題に入る前に、まずはインターンを始めたきっかけについて話していきたいと思います。
私は小学校の平和学習で原爆のアニメをみたことがきっかけで、平和な世界を作りたいと思い続けてきました。それで国際機関やNGOなど公的機関に関心を持っていたのですが、大学で千津さん(仲本千津・弊社代表)の講演を聞いたことで、ビジネスによる国際協力について考えたことがなかったと気づきました。そこで、ソーシャルビジネスを学びたいと思いインターンに応募しました。活動することで自分もウガンダのシングルマザーの力になれたら、という思いもありました。
結城:もともと国際協力に興味があったのですが、昨年学生団体でチュニジアと香港の人を受け入れたことがきっかけで、自分も海外でインターンをしたいと思いました。そこで訪れたことがない国に行きたいと思い、ウガンダのNGOのインターンに参加しました。ウガンダで現地の日本人に会いたいと思って調べた結果、RICCI EVERYDAYのことを知り、現地では結局千津さんには会えなかったのですが、帰国してからインターンに参加しています。
朝川:RICCI EVERYDAYを知ったのは、大学1年の春休みにウガンダに渡航したときです。ただ、その時は目の前の人と関わる草の根の国際協力がしたかったため、NGOで働きたいと思っていました。しかし、昨年コートジボワールに行った際にビジネスや国際機関、政府機関など大きな組織を見る機会があり、そこで働いている人も想像以上に「個人」だなと感じました。特に、ビジネスでは自分が求めている「現地の人との対等な関係、パートナーシップの関係」を構築できると思い、RICCI EVERYDAYでのインターンをしたいと考えました。
ソーシャルビジネスの意義
石井:では実際に活動してみて、ソーシャルビジネスの意義は何だと思いますか?一般的なビジネスや公的機関との違いを考えたいと思います。
結城:一般的なビジネスは利益を追求を一番にするけれど、ソーシャルビジネスは社会貢献をするビジネスで、「誰かのために」という想いが強いと思います。
朝川:そうですよね。一般的なビジネスは消費する人に対して最もフォーカスする傾向がありますが、ソーシャルビジネスは消費者だけでなく生産者など色々なところに視点を向けていて、それが良いところだと思っています。
石井:同じように社会課題を扱っている団体としては公的機関やNGOがあると思いますが、それらとソーシャルビジネスの違いとしては、「持続性」が挙げられるかなと思います。公的機関はリソースに限界があるので、支援には終わりがあります。ソーシャルビジネスでは現地の人と一緒に利益を追求しつつ、長期的に問題を解決できるのが良いところだと思います。
朝川:確かに縛りがないというか、お金の使い方なども柔軟なので持続性がありますよね。
結城:大規模なことを行うなら公的機関が重要だと思うのですが、一方でそのような活動は現地の暮らし・実態と離れてしまうことがあったり、現地のことを上から見ていたりするようなところがある、と聞いたことがあります。より現地に寄り添えるのはビジネスなのかなと思います。
フレンドシップデーの目標に対するRICCI EVERYDAYの貢献
石井:ソーシャルビジネスの意義を確認したところで、フレンドシップデーについて話したいと思います。
フレンドシップデーは、国や文化を超えた友情が、世界平和を促進し、コミュニティ同士を結びつけることを再認識する日です。この目標に向けてRICCI EVERYDAYができることは何でしょうか。
結城:日本人からするとウガンダは遠い国で、名前も知らない人が多いと思います。RICCI EVERYDAYを通してウガンダを知る、興味を持つというところに貢献できるのかなと思います。文化を知ることでウガンダに行きたいと思う人もいると思うので。
石井:そうですね。文化を知ることだけでフレンドシップデーが目標としている「世界平和の促進」が実現されるかというとそうではないと思いますが、やはり興味を持つことは第一歩になると思います。例えば、日韓関係が政治的に悪化しても、現代はK-POPの広まりによって特に若い人が韓国に親近感を抱いているため、昔より市民の反韓感情は抑えられている傾向にあるそうです。文化を通じてその国に親近感を持つというのは、やはり平和の土台として重要なのではないかと思います。
朝川:国際協力という観点ではなく、ファッションを入り口としてウガンダを知ることができるのは良いですよね。興味関心から、遠いと思っていた国が近くなり、お互いに関心がある社会になると思います。
ソーシャルビジネスの課題と乗り越える方法
石井:ここまではソーシャルビジネスの意義を話してきましたが、課題は何でしょうか?
結城:利益を出すことが難しいという課題があると思います。顧客側の生活を向上させることが目的であればお客様からお金を取りにくいですし、働いている人の生活も支えるという目的のもとでは商品を安くすることはできない、という構造があることを学びました。
朝川:ソーシャルビジネスといっても、やはり、ビジネスなので利益を追求しないといけないですよね。消費者の需要、利益、社会貢献のバランスを取りながら販売する必要があって、難しいです。
石井:そのような課題はインターンをしていても感じますよね。
乗り越えるにはどうすれば良いでしょうか?
朝川:以前は、皆にRICCI EVERYDAYのアイテムを買ってもらいたいと思っていましたが、最近は、まず、買いたいと思う人、買うことができる人にフォーカスしています。そこから徐々にRICCI EVERYDAYやウガンダの魅力が広まれば良いなと思います。
結城:商品とブランドの背景や想いをしっかり伝えて、興味をもっている人、アイテムの購入を通して社会に貢献したい人に届けることが大事だと思います。
石井:背景や想いだけではなく、当たり前ではありますが商品の魅力も含めてポジティブに伝えていきたいですよね。
やりがい
石井:課題はあるのですが、やはりその分やりがいもありますよね。
朝川:業務が大変なときでも、ウガンダの作り手の人々とつながっていると思うとモチベーションになります。また、千津さんの想いに共感しているからこそ、頑張れますね。
石井:私もウガンダの作り手の力になっていると思うとやりがいを感じます。お客様が購入されたときに「これで自分も少し貢献できたのかな」とおっしゃっる方もいて、そのときも嬉しく思います。
結城:お客様とウガンダを結びつけていると感じられるときは嬉しいですよね。「ウガンダに行ってみたいな」と言ってくださる方などもいらっしゃいます。
今後の目標・願い
結城:今後も、RICCI EVERYDAYを通じてより多くの人にウガンダをもっと知ってもらいたいです。アフリカの貧しい国というイメージではなく、素敵な文化があることを伝えていきたいと思います。
朝川:ウガンダに関することだけでなく、RICCI EVERYDAYは「"好ましい"より、"好き"を。」という理念も掲げています。私自身も、みんなが自分らしく生きられる社会、みんなが個性や得意な部分を活かせる社会になってほしいと願っています。
石井:RICCI EVERYDAYがソーシャルビジネスの成功例として認識されると良いなと思います。ソーシャルビジネスには課題もありますが、「ビジネスとして成り立つ」という考えが広まって、より多くの国の文化を伝えられて、社会課題を解決するビジネスが増えればと思います。それが積み重なって、フレンドシップデーの大きな目標にも近づいていけるのではないでしょうか。
フレンドシップデーの目標を達成するために
石井:それでは最後に、フレンドシップデーの目標の実現に必要なことは何か、みんなができることは何か、考えたいと思います。
朝川:今回のディスカッションを通して出てきている「興味・関心」が大事だと思いました。RICCI EVERYDAYの商品を通して、ウガンダやアフリカにもっと関心を持ち続ける人が増えたら嬉しいです。
結城:関心を持って、遠い存在ではなく身近に感じられるようにしたいですね。そこから社会問題に興味を持ったり、問題が起きたときにお互いを思い合ったりして、平和につながるのではないでしょうか。
朝川:確かに。そこからさらに行動に移すにはどうすれば良いんだろう…?
お二人が勉強するだけでなく、インターンや課外活動など行動に移そうと思ったのはなぜですか?
結城:私は、自分がもっと関わりたいと思うからかな。
石井:私は自分自身が既に恵まれていると感じているから、さらに他の人の生活を支えたいと考えているんだと思います。朝川さんは?
朝川:私は、頭で考えるより行動してみる性格なんです。一旦行動してみると色々な人に会って関わるので、そこから仲間意識のようなものが芽生え、その人たちが苦しんでいるときは何かしたいと思うようになります。友達のためであれば行動できる、というのと同じだと思います。
結城:私もそう思います。友達ができると、身近に感じられて他人事ではなくなりますよね。
石井:そうですね。行動に移すには、人によって様々なきっかけや理由があると思いますが、やはり「興味、関心、身近に感じること」が大切なきっかけになりそうですね。今後もウガンダの文化を身近に感じてもらえるようなRICCI EVERYDAYでありたいですね。
- 終わりに -
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
自分が遠い国の問題に「関心」を抱くのはどのようなときか、そこから実行に移すには何が必要か、ぜひみなさんも考えてみてくださいね。
RICCI EVERYDAYは、今後もウガンダの文化や暮らしを身近に感じられるような素敵なアイテムや情報をお届けしていきます♪