ブランド創業9周年を迎えて〜これまでの経験をもとに大きな一歩を〜



皆さん、こんにちは。RICCI EVERYDAY代表の仲本千津です。


今日8月26日、無事にブランド創業から9年を迎えることができました。これもひとえに、日頃からブランドを支えてくださる皆さんや、日本・ウガンダでいつも全力で業務にあたってくれるスタッフたちのおかげです。本当にありがとうございます。


9年目も活動を通じて、新しい景色を見ることができたと思います。3つのハイライトがあるので、今日はそちらをご紹介していきますね。


①ウガンダ北部の難民居住地区に暮らす女性たちとの出会い


2023年11月に、ウガンダ北部にある二つの難民居住地区(Imvepi/Bidibidi)を初めて訪問することがで

き、南スーダンから逃れてきた難民たち(主に女性たち)が、どのような生活を送っているのかを見ることができました。紛争や戦争が世界各地で勃発している中、南スーダン難民への支援が少しずつ削減されている状況を鑑み、現在は彼ら・彼女らの生計向上につながるプロジェクトが、国際援助機関(国連機関・各国援助機関・NGO・民間企業)によって展開されています。

 

まだまだ厳しい生活を送らざるをえない状況に置かれているにも関わらず、私が出会った難民女性たちは皆、「自分がウガンダで運よく得られた知識や技術を、他の同胞の女性たちが生き抜くために使ってもらいたい」と、他の難民女性をサポートする活動をしていたことに感動したのを覚えています。「恩送り(Pay It Forward)」を実践している姿を目の当たりにし、私たちも何か貢献できないかと考え始めたのもこの頃でした。

 

②JETROが展開するJ-STAR X女性起業家コースに選ばれ、ワシントンDCを訪問



2024年2月〜3月にかけて2週間、上記プログラムに参加させていただき、今後10年の事業展開について、米国で事業を成功されているメンターたちに相談しながら考える機会を得ることができました。

 

スケジュールは終始ハードモード(!)でしたが、日々の業務から離れて、じっくり考える時間を持てたことはとても貴重で、自分の価値観をグググと広げてもらいました。

 

ここでの学びは以下の通りです。ガツンと頭を殴られるようなメッセージの数々ですが、自分には足りない視点でした。皆さんにもぜひ共有させていただきます。

 

・自分が人生で登るべき山が決まっているならば、それを最短で登れるようなアプローチを考え続けるべきではないか。For Profitよりも、Non Profitとして事業を展開した方がいいこともある

 

・RICCI EVERYDAYの事業モデルはプリミティブ(原始的)で、この時代にやる意味を考えるべきで

はないか。もっとテクノロジーを活用し、より多くの人たちにリーチできるようなモデルに変えることはできないか

 

・ウガンダにこだわる理由は何か?グローバルサウス全体に目を向けてみてはどうか?

 

などなどです。これらの問いに対し、自分の中で消化しきれていない部分もありますが、早いところ方向性を明確にしたいと思います。




③私たちの本「アフリカで、バッグの会社 はじめました」が第70回青少年読書感想文全国コンクール課題図書(中学生の部)に選出

2023年6月に出版した私たちの本が、なんと全国読書感想文コンクールの課題図書に選出されたのも、今年のハイライトでした!これもひとえに、圧倒的な文才を持つ著者・江口絵理さんと、厳しく的確な

編集力をもつ、さ・え・ら書房の佐藤さんお二人のご尽力のおかげです。



夏休みに入ってからは特に、中学生のお子さんと親御さんが、ショールームやポップアップイベントを訪れてくれることが増えました。また教育機関での講演などの機会も多くいただくようになりました。

 

この本を通じてお伝えしたいことはいろいろあるのですが、一つ挙げるとしたら「寄り道」の大切さでしょうか。

 

正解をすぐに求めがち(しかもテクノロジーによりすぐに得ることができる)な今の時代、寄り道が意味のないものだと考えられてしまうかもしれません。でも寄り道を夢中に楽しんでいると、実は将来につながる重要なエッセンスを得ることができるということを身をもって体験した者としては、「寄り道」の素晴らしさをこれからも訴えていきたいですね。

 

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というわけで、9年目も本当に盛りだくさんで、多くの貴重な経験をさせていただきました。そしていよいよ10年目に突入!ということで、やっていきたいことを以下にまとめてみました。

 

①難民女性たちの職業訓練や雇用創出につながる事業を、国際援助機関とともに立ち上げる

 

②RICCI EVERYDAYの商品を日本以外のマーケット(特に米国)で広げる

 

③ウガンダ以外の世界中の女性たちによる手仕事の作品にふれ、お客さまに紹介する(できればその国を訪問したい)

 

④自分の人生で登りたい山を定め、今後10年をどう生きるかを決める

 

さて、どこまで達成できるでしょうか。。。笑。プライベートでも大きな変化を迎える10年目なので、そちらとのバランスも考えながら、一つ一つ丁寧に取り組みながら、今年も前進していきたいと思います。

 

いつも支えてくださる皆さま、本当にありがとうございます。これからもRICCI EVERYDAYをご愛顧いただきますよう、どうぞよろしくお願いいたします。




RICCI EVERYDAY

仲本