本を読んでくれた皆様へ - 仲本千津からのメッセージ-
皆さん、こんにちは。RICCI EVERYDAYの仲本千津です。
夏休みもあっという間に終わり、秋を感じる季節になりましたね。
この夏は、私たちの本「アフリカで、バッグの会社 はじめました」を読んでくれた方が続々と、ショールームやポップアップストア、各種イベントに足を運んでくださり、とても良い出会いをいただきました。皆さんとお話させていただく中で、何度か受けた質問について、私なりの意見をまとめたいと思います。
例えばこんな質問です。
Q.「自分らしさ」を大切にしたいけれど、何かに夢中になれていません。どうやったら見つけられますか。
まずは、そんなに肩肘張らずに、夢中になれる何かを探さなくても大丈夫です。出だしから元も子もないことを言っていますが、長い人生の中で、どうせ変わってしまうので、真面目に考える必要はないんです。それが将来の仕事につながるかどうかは分からなくていいですし、ずっとやり続けないといけないという義務感にとらわれる必要もありません。大それたことでなくてよくて、身近なことでOKです。
例えば私の場合、学生時代、コーラス部の部長をやっていたのですが、当時は部活動が好きでのめり込んでいました。私はその時に、リーダーシップを学びました。
大学院時代では、NGOでのインターンシップ活動に注力し、草の根の活動の面白さへの気づきや、将来のメンターとの出会い、そして「30歳までに自分はアフリカで事業をスタートさせよう」という目標を見つけることができました。
自分の人生を振り返った時に、何かに夢中になってやることの対価として、思いがけず、将来の仕事につながるヒントが得られたなと思います。
それでも夢中になれることが見つからないという時は、本書にも書かれていましたが、身近なことを自分で決めていく訓練を重ねてみることから初めてみてはいかがでしょうか。
今日は何を食べたいか、
今日はどんな服を着て出かけたいか、
今日は何をしたいか、などなど。
私たちは思いの外、周囲の顔色を伺いながらこういうことを決めがちですが、そうすると、自分が何が好きで、どんな時にワクワクするのか、自分は何に感動するのかなどなど、分からなくなってしまいがちです。でも、自分主体で物事を決めていくように意識してみると、自分の好きなことはこれで、嫌いないことはこれ、自分は実はこういう人間だったんだなど、自分自身の輪郭が見えてくるので、とてもオススメです。
こういうことを繰り返していく中で、自分が好きなことが見えてきて、夢中になれることが見えてくるかもしれません。
私も日頃から、自分で決めるということを意識しています。どんなに偉い人と夕飯に行かなければならない時も、自分が気乗りしなければ「今日はやっぱり遠慮します」と断ってしまったり。朝起きた瞬間、「今日はお蕎麦が食べたい!」と思ったら、美味しいお蕎麦を食べられるところまで出掛けていったり。自分のこだわりが見えてきて、自分自身を深く理解できるようになりました。
でもこうやって自己決定できるようになったのは、本当にここ最近のことです(15年前くらい?)。それまでは、自分の欲することより周囲を優先していました。ある時、「自分て何者なんだ」と分からなくなってしまい、自暴自棄になって、夜遊びするようになった時期もありました笑。
「自分で決める」
ぜひこのことをぜひ意識してみていただけたらと。
長くなってしまったので、続きは別コラムにまとめていきたいと思います。